フリーランスのweb制作の直案件の流れを書きました。直案件と制作会社の案件では、流れが異なるので注意です。
目次
web制作の仕事の流れとコーディング手順【直案件編】とは?
直案件のweb制作の仕事の流れとは?
直案件とはクライアントから直接web制作案件を受注するということです。
なので直接クライアントから受注したweb制作の流れとコーディング手順を説明します。
これと対照的なのが制作会社案件のweb制作で、フリーランスが制作会社から受注してコーディングする場合のことを指しています。
直案件のweb制作の流れの特徴
直案件でのweb制作受注は仲介手数料が入っていない分、単価が高めです。
一方、営業は難しい傾向があります。
💻ウェブ制作フリーランスの営業先
メリットデメリット【制作会社】
⭕️継続案件もらいやすい、採用されやすい
✖️単価低め、要求スキルレベル高くなりがち、コーディングのみなど単体案件が多い【直案件】
⭕️企画〜開発〜SEOまで一括受注できるため単価高め
✖️継続に繋がりにくい、あっても紹介— ふる (@guutenx) 2018年10月24日
web制作の仕事の流れとコーディング手順【直案件編】
直案件の仕事の流れとコーディング手順は以下の通り。今回はデザインも一緒に受注するのを前提として説明します。
- 見積り・契約
- ヒアリング
- 企画・デザイン
- コーディング
- 本番環境にアップ
- その他(SEO対策・保守)
- 納品
コーディング手順1.見積もり・契約
web制作の直案件の営業をする
まずは、ホームページの需要がありそうな会社に営業をする、ブログやTwitterなどで発信して受注しましょう。具体的な方法は「フリーランスが9割の案件を営業なしで受注している方法」を見てみてください。
その次に見積もり、契約に進みます。
web制作の見積もりをする
web制作の見積もり時に聞いておくべきこと
- サイト制作の目的(会社立ち上げに伴うコーポレートサイト制作など )
- どこまで担当するか(企画・デザイン・コーディング・SEO・サーバーへのアップ)
- サイトの機能、ページ数、形式、参考サイト
- サイトの内容(ビジョン、サービス内容、メリット、会社概要、お問い合わせフォームなど)
- 納期
- 予算感
web制作の担当範囲を明確にする
経験上、フリーランスがweb制作を行うときのトラブルの大半が担当範囲の認識違いだと思います。なので、きちんと担当範囲を明確化しましょう。
web制作の見積もり書を提出する
最後に見積もり書をクライアントに提出しましょう。
web制作の契約をする
契約を行うフリーランスと契約を行わないフリーランスがおり、後者の方が多い気がします。
ただ、わたしの場合、ほぼ全ての案件で契約を結んでから案件を進めています。契約書は一度作成したら使い回すことがほとんどで、内容は相手側も読めるよう多くしすぎず、トラブルを防ぐための内容を書いています。
契約をするなら契約書を作成してから「印刷して印鑑を押しスキャンする」という手間が面倒なので全てオンライン上で完結できるよう行います。
smallPDFというツールは電子署名を行うことができるので、オンライン完結に一役買っているツールです。
【請求書に1分で電子署名するならsmallPDF】
🔶オンライン上で完結し無料(1時間2署名まで)です
1.pdfをオンライン上にアップロード
2.pcのトラックパッドで署名作成(少し字汚くなる)
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— ふる (@guutenx) 2018年8月1日
ニャンニャン
コーディング手順2.直案件のヒアリング
まずはヒアリングシートでサイトの具体的な希望を聞いてサイトに入れる内容を決めていきましょう。
コーディング手順3.直案件の企画・デザイン
次に、サイトの企画・デザインを行いましょう。企画・デザインまでできると直案件の単価が上がります。
- ウェブサイトの企画:現状のウェブサイトの問題を解決する
- デザイン:サイト構造→ワイアフレーム→デザイン作成
web制作でサイトの企画をする
web制作でデザインをする
コーディング手順4.コーディング
次にコーディングを行います。
新規サイト作成か既存サイトの改修かで、サイトの作り方が変わる可能性があります。
改修の場合は、クライアントがこれまで投稿した記事の移行なども行うか確認が必要です。
コーディング手順5.本番環境にアップ
この手順は契約によって、そこまでやるかが変わります。
パターンとしては以下の3つで、1つ目のパターンのことが多いです。
- サーバー・ドメインはクライアントが取得、フリーランスが本番環境にアップ
- サーバー・ドメインはクライアントが取得、本番環境までアップ
- サーバー・ドメインはフリーランスが取得、本番環境までアップ
それぞれのパターンで具体的に行うことを紹介します。
1.サーバー・ドメインはクライアントは取得、フリーランスが本番環境にアップ
wordpressサイトの場合
クライアントがすでにwordpressをインストールしてくれている場合が多いので、管理画面のIDとパスワードだけ教えていただきます。
その後、zip化したファイルを管理画面上からアップロードするか、FTPにファイルをアップします。
wordpressサイトでない場合
FTPにファイルをアップします。
FTPはcyberduckというアプリが最も分かりやすくておすすめ。
2.サーバー・ドメインはクライアントが取得、本番環境までアップ
フリーランスはクライアントにファイルを提出するだけでOKです。
3.サーバー・ドメインはフリーランスが取得、本番環境までアップ
全てフリーランスが行うパターンです。
サーバー・ドメインは取得を顧客名で代行して、見積もりに費用を上乗せします。
と言ってもクレカ入力や個人情報の入力などはクライアントにしてもらうのが安全でしょう。
サーバー・ドメイン費用
料金は以下の通りで、1つサーバーがあればいくらでもサイトが作れます。
- サーバー:月額1000円、初期費用3000円
- ドメイン:年間670円
おすすめのサーバー・ドメイン
おすすめのサーバーはエックスサーバーです。
最も初心者向けで使いやすくコスパが良く、性能も良いのはエックスサーバーです。エックスサーバーは利用者が多いため、何かわからないことがあってもググればだいたい誰かが解説をしてくれています。
Xサーバーがホームページ作成に最適な理由は「ホームページ作成するならエックスサーバー一択【初心者向け】」の記事をご覧ください。
- 契約手数料(初月のみ):3,000円(税抜)
- 月額使用料:1,000円(税抜) ※1年契約、x10プラン
おすすめのドメインはお名前.comです。
最もメジャーで使いやすいのはお名前.comです。安くて設定方法が簡単で、さらに利用者が多いためネット上に色々な設定情報が載っているからです。
- 年間690円(税抜)
具体的な手順
以下の記事をご覧ください。
コーディング手順6.その他(SEO・保守)
SEO対策はコーディングなどで内部SEO対策を行うことが多いです。
保守はサーバー・ドメイン管理など月額制で請け負うこともあります。
ただクライアントがサイトをほとんどいじらない場合は、保守でやることがほとんどないので、トラブルが起こった場合に別途見積もりして受注するのが、良心的でしょう。
コーディング手順7.納品
ここでバグがないか顧客にチェックしてもらいます。これを検収と言います。ここで修正ではなく、追加対応を依頼されることもあります。
最後に入金してもらって完了です。入金は、納品の翌月末にして、請求書に記載しておくと良いでしょう。
ちなみに、請求書はfreeeで作ると、表記ミスを防ぎやすく、確定申告の計算に自動で反映できるので便利です。
web制作の仕事の流れとコーディング手順【直案件編】まとめ
web制作の仕事の流れとコーディング手順【直案件編】をまとめました。直案件とは、制作会社を介さずに、企業や個人から直接受注してweb制作する案件のことを言います。
流れは以下の通りです。
- 見積り・契約
- ヒアリング
- 企画・デザイン
- コーディング
- 本番環境にアップ
- その他(SEO対策・保守)
- 納品