UXデザインとは、User Experience Designのことで、ユーザー体験をデザインすることです。今回は初心者向けに実際にUXデザイン原則と手法をいくつかをお伝えします。
目次
UXデザイン原則を5分で解説【初心者向け】
ユーザーを迷わせない
ユーザーを誘導する
一般的なアプリでよく使われているUIを取り入れるなどして、ユーザーに考えさせないようにすることです。例えば以下が挙げられます。
- クリックできるか
- クリックしたら何が起こる
- 情報はどこにあるか
- その言葉はどういう意味か
ユーザーの今の立ち位置を可視化する
ユーザーが今どの状況にいるのか、申し込みが済んだのかきちんとわかるようにするなど。
操作に一貫性を持たせる
ユーザーが迷わないように操作に一貫性を持たせましょう。
動きを持たせる
モーションがあることで、例えばタップやスワイプなどのジェスチャーを伝えやすくなります。
ユーザーの動きを最小化する
最小限の動きを目指す
例えば右手でスマートフォンを持つと仮定したときに、「一番指が届かない画面左上を押さなくても良い」ような設計をする。
画面の移動を最小化する
ポップアップ画面を含む画面の移動を最小にする。移動時間を削減し、なるべく必要な情報を一画面に表示できるように設計する。
美しくする
美しい、触るのが面白いなどの感情をユーザーに与えましょう。
これにより、サービスの印象をコントロールできます。そのために考慮すべき要素は次のようなものです。
- 割合
- 形
- 大きさ
- 重さ
- 色使いと影
- オブジェクトへの装飾
使いやすくする
ボタンを押しやすくする
ボタンに十分な余白をつけ、ボタンのクリックできる範囲をできるだけ大きくする。
クリックできる範囲が広くなることで、使いやすさは向上します。
ただ、他の要素とのバランスを崩す、画面内のスペースを取りすぎるなどのデザインは避けましょう。
デフォルト値は有用な値に設定する
PCの環境設定など、基本的にユーザーは面倒なのでデフォルト設定を変更しません。デフォルト値を皆が使うレベルの値に設定しましょう。
情報に優先順位をつける
優先度が高い情報は以下です。
- ユーザが強く求めている情報
- CVに繋がる情報
- 商品・サービスの基本的な情報など、ないと「何のサイトかわからない」情報
優先度の高い要素を目立たせる
優先度の高い要素を大きくする、色や形を変える、などです。
要素を減らす
要素が多すぎると、ユーザーに最も知って欲しい部分に気づいてもらえない可能性があります。
例えば、「自動課金はない」などの注意書きが気づかれず、購入される可能性が減ってしまいます。メッセージを減らすなど工夫が必要です。
優先度順に左上から配置する
ユーザの視線は左上から右下へと流れるので、重要度の高いものから左上に、低いものを右下に配置することで、優先順位の高い順に見せることができます。
タブやスライドはあまり利用しない
タブやスライドは顧客がクリックしなければ、情報を読み飛ばされる可能性があります。伝えたい情報はユーザーのアクションがなくとも見られるようにしましょう。
UXデザイン原則を満たすためにやること
UXデザインの最も重要な部分はとにかく顧客の本音を知り、ユーザーが心地よいデザインをすることです。
ユーザーの本音と発言が異なる場合があるので、インタビューだけでなく、ユーザーの行動を観察することで、ユーザーの動きを確認しましょう。
ユーザーインタビュー・テストの繰り返し
ユーザーが本当に欲しいと思う機能を探る、必要な機能のみに絞る、
使い心地を知るために行います。ユーザーテストは対象のサイトを実際にユーザーに使ってもらい、何がわからないのかを捉える方法です。
ユーザーの利用環境などを把握
ユーザーの本当に求めているもの(インサイト)を理解しするために、ユーザーの利用環境、 価値観、利用状況、行動を理解しましょう。
ユーザーの発言と実際に思っていることが違うことがあるため、ユーザーの行動を観察することが重要です。
チームは少数精鋭にする
大勢で議論すると、上手く議論をまとめきれず曖昧なデザインになってしまう可能性があります。
少数精鋭でユーザー体験を良くするデザインをつくりましょう。
UXデザイン原則初心者用の本
UI GRAPHICS