チベット旅行の行き方・費用・危険性・安く旅行する方法を紹介します。
ポタラ宮の個人旅行は違法なのでツアー必須です(外国人はパーミットが必要で、ポタラ宮ではツアーガイドとの行動が必須です)。
ラサの旅行会社に直接申し込んで個人ツアーで女子2人で5日行ったので、チベット旅行のブログを書きます。
目次
チベット旅行の行き方
中国の西寧に行く
まずは中国の西寧か成都から青蔵鉄道に乗り、ラサに行きます。西寧は空港があり、東京の空港からそのまま行きました。
西寧の方がラサに向かう青蔵鉄道に乗る時間が少なくて済むのでおすすめです。
ラサは標高が富士山と同じくらいあるので、飛行機でそのまま行くと高山病になってしまう可能性が高く、危険です。
西寧には、中国の少数民族もおり、少数民族系の寺?もあるので街中を歩くのも楽しくてオススメです。
街中にWatsonという薬局やスーパーもあるので、青蔵鉄道に乗る前に色々調達するのもオススメです。
青蔵鉄道でラサへ
西寧から青蔵鉄道に乗ります。便は1日に数回しか出ていないので、必ず乗れるようにしましょう。
青蔵鉄道のチケットはチベット現地のツアー会社からネットで手配しました。
具体的な方法は以下の記事をどうぞ。
帰りは飛行機でOK
ラサから出たら、帰りは行きと違い高山病の心配をしなくてもOKなので、飛行機で帰れます。
ラサから東京への直行便がないので、私はラサから成都や、廈門に行って観光してから、東京に帰りました。
成都は、三国志の劉備の陣地の舞台にもなったところで、劇やお茶が有名で楽しむことができます。
劇は、お茶を飲みながら、安価で気軽に入れます。詳細には覚えていませんが800円以内で入れます。
ただ、大気汚染が酷かったのでマスクは必須です。
あとは、スマホの中古品が道端で大量に売っていたり、道端に焼き芋が売っていて面白いです。でも道端の食べ物は排気ガスとかPM2.5が付着していそうなので注意。
食べ物も美味しく、行ってよかったです。
廈門は台湾の対岸にある海辺の都市で、台湾っぽかったです。
チベット旅行の費用は22万円
チベット旅行の東京からの費用は、中国の西寧、成都に寄って21万円くらいでした。
費用はルートによって変わる
私の飛行機・鉄道のルートは、東京→西寧→チベット→成都→廈門→東京です。
私は色々なところを欲張っていったので、西寧で1泊、チベットで4泊5日、成都で1泊、廈門で1泊しました。
チベット旅行の費用の内訳
宿泊はチベット~東京の料金のみ割り出しました。ラサから東京への直行便はないので、成都で乗り換えする前提で計算しています。
(表は右にスクロールできます)
内容 | 費用 |
---|---|
チベットツアー料金 | 9.4万円 |
チベット宿泊費用 | 8750円/人 |
東京→西寧の航空券 | 47530円 |
西寧→ラサの青蔵鉄道の料金 | 1万円 |
ラサ→成都の航空券 | 28760円 |
成都→東京の航空券 | 28190円 |
合計 | 21万7830円 |
チベットの宿は、友達と同じ部屋に宿泊した一人分の料金です。
飛行機は年末のクリスマス前の時期に行ったので、高くなってしまいました。
でも当時計算したところ、日本のツアー会社に頼むよりは、8万円くらい安かったと思います。
チベット旅行の費用を安くする方法
冬にチベット旅行する
現地のツアーガイドによると、チベットのベストシーズンは冬だそうです。
冬はチベットの閑散期なので、ホテルもツアー費用も安いです。
私たちは、13500円/泊(2人部屋)するホテルを3500円/泊で宿泊しました。
加えて、夏の雨季には壁のペンキの色が落ちてしまうポタラ宮が、冬の乾季には綺麗にペンキで塗られています。
冬は寒いイメージがありますが、昼は日差しが強く暖かく、夜も18時以降はだいたい室内にいるので暖かいです。
ちなみに私たちのとったホテルは24時間温水シャワーでした。
1~2月にはチベットに行けないので、それ以外の冬がオススメです。私は12月末に行きました。
現地のツアー会社に頼む
ツアーガイドと一緒でないと、チベット内に外国人はいられないため(2017年12月末時点)、ツアー会社を選びましょう。
しかしHISとか西遊旅行とか日本の旅行会社のものは5日間で30万円(日本からの移動費全て含む)などお高いです。
また、20万円のもありますが、飛行機でラサまで行くものなので、高山病の危険性が高いです。(後述します)
現地のチベット人が運営してるツアー会社に英語でコンタクトをとりました。青蔵鉄道行き(西寧〜ラサ)の切符+4泊5日ホテルなし+航空券なしで9.4万円でした。
ここはtrip adviserで結構評価が良く、カスタマイズも効きました。現地の食費や土産以外全て入れてこの値段です。
ホテルを自分で予約する
私たちはなるべく費用を抑えたかったので、ホテルをツアー経由ではなく、自分たちでとりました。
冬のチベットは閑散期なので普段の80%OFFの値段でホテルを取れました。泊まったホテルはタシタゲホテル(八宝賓館)です。
普段13500円/泊(2人部屋)するところが3500円/泊で宿泊できました。
お湯も24時間出たし、暖房もかなり暖かく、清掃も綺麗で満足!あとクリスマスプレゼントがもらえました笑
朝食付きでした。(ただしメニューは毎日同じで、おかゆ+パン+卵+紅茶かコーヒー+りんご)
チベット旅行の危険性を下げる方法
チベット旅行で最も危険なのは高山病です。
私はバッチリ対策していましたが、夕飯を少し多めに食べて、いつもより長めに歩いた後に約半日嘔吐しました。
青蔵鉄道で行く
中国に到着したらラサまで行くのにメジャーな交通手段として飛行機、青蔵鉄道がありますが、後者を選びましょう。
鉄道でゆっくり標高を高くしていくしていき体を慣らすことが高山病対策に繋がるからです。(注:ラサは標高3500mで富士山と同じくらいの標高で、観光地によっては4500mの場所もあります。)
詳しくは以下の記事をどうぞ。
高山病の薬(ダイアモックス)が必須
チベット野外で高山病になると生死の危機に
わたしは、ラサで15分ほど坂道を登ったあとに、半日吐き続けました。
友達と自分とガイド1人の3人のツアーで寺にいくための坂道を登ったときのことなのです。吐きそうな状態で、ガイドが一人しかいなかったので、自分一人で下山するといって駐車場まで戻ろうとしたのですが、歩けなくなるほど息が苦しく、死ぬんじゃないかと思いました。
屋外で1人でいるときに、苦しくて歩けなくなったので、ベンチに座るか寝て状態が収まるのを待っていました。
山の上だったので風が吹いており寒かったです。ただ、そこは観光地で他にも観光客がいたので良かったです。チベット人にチベット語で多分「大丈夫?」みたいなことを話しかけられたことは覚えています。
結局、もう一人のガイドが迎えに来てわたしを発見したので事なきを得ました。
高山病の薬(ダイアモックス)を持っていく
対策としては、高山病の薬であるダイアモックスや、吐き気どめなどを持っていきましょう。日本の病院で入手できます。
ただ、わたしはダイアモックスや吐き気どめをきちんと飲んでいても、この事態に陥ったので、あまり必要以上に歩かない、すぐ休む、など他の工夫も必要です。
3.チベット旅行では、なるべく食べない
高山病の症状の最も大きなものは「嘔吐」だったので、私はなるべく嘔吐しなくて良いように食べる量を減らしました。と言っても、結局途中でたくさん食べて吐きまくることになりました。
チベット旅行の注意点
gmailやLINEが使えない
中国では、gmail、YouTube、google、LINE、facebookが使えないので、ラサでも使えないということも気をつけてください。
生存報告ができず、家族に心配されてしまう、などということがないようにしましょう。
写真撮影に気をつける
ラサの寺内の一部では写真撮影が禁止されています。禁止されているのに写真を撮影するのは絶対やめましょう。
外国人で、耳元に設置して動画を撮れるカメラを仕込んで寺内を回っている人がいましたが、他国の規則を破るのはダメです。
あとは、警察関連の建物や警察を写真撮影するのもダメだそうです。
寺の中はツアーガイドと回る
先ほども言ったように、寺の中ではツアーガイドと一緒に回らないと、違法になるらしいです(2018/12時点)。
あと、寺に入るときもツアーガイドは?みたいなことを質問されます。
ただそれでもツアーガイドなしで個人できている人がいるらしく、その人達用?に、一時的にツアーガイドをやるよ、みたいな商売もあるっぽいです。ただ合法かどうかは知りません。
私は友達と寺の前にいた時に「ツアーガイドやるけど、どうする?」みたいに誘われました。
チベット旅行の持ち物は?
チベット旅行に行った経験から、必須の持ち物やあったら良いと思った持ち物を紹介します。
チベット旅行で必須の持ち物
- 入域パーミット
- パスポート
- お金
- ダイアモックス(高山病の薬)
- 防寒着
- スマホ、SIM
- 海外旅行保険付きクレジットカード
入域パーミット、パスポートについては、これらがなければラサに入域できないので、必須です。
ダイアモックスはネット検索をすれば、処方してくれる日本の病院を探すことができます。
お金は中国元が必要ですが、日本で換金すると手数料が高いので、中国現地のATMで引き落とすか、日本円を持って行って現地で両替してもらましょう。
海外旅行保険が無料でついてくるクレジットカードでおすすめなのはエポスカードです。年会費永年無料で、執筆現在、海外旅行に一緒に持っていくだけで海外旅行保険が使えます。
もちろん保険料や手数料も一切なしで完全無料。
事故や病気の180日以内に使った交通費、治療費など全て保証されます。
私も実際にタイで猫に噛まれて狂犬病ワクチンを打って7万円かかったり、風邪引いただけで1万円治療費がかかりましたが、全額返ってきました。
チベット旅行であったら便利な持ち物
- 国際キャッシュカード(ATMでの現金引き出し可能)
- 吐き気止め
- 冷えピタなど風邪用グッズ
- マスク
- カップスープ、カップうどん
- 水筒
冷えピタはチベットの中心地から結構歩いたショッピングモールでしか見つけられなかったので日本から持っていきましょう。
マスクはチベット中心部で買うと高いしちょっと衛生的に心配です。
水筒は青蔵鉄道に乗るときに、列車内で熱湯が出るので、乗客はみんなそれでお茶を淹れたりして飲んでました。持っていけばよかったと後悔しました。
チベット旅行の服装は東京の真冬と同じ
チベット旅行に真冬に行った時の服装は東京の真冬と同じで大丈夫でした。
ヒートテック、貼るカイロ、ニット、ジャンバーという感じです。
下は必ずズボンにしましょう。厚手のジーパンとかでOKです。
マフラー、ニット帽、耳あて、手袋も持っていきましょう。