コーディングをある程度できるようになって、仕事も受注できるようになると、コーディングを極めるべきか、デザインを学び始めるべきか悩む人がいると思うので、両者のメリット、デメリットと、両者に向いてる人はどんな人かを紹介します。
私がWeb制作のフリーランスを始めて8ヶ月の間、コーディングを極めること、デザインの両方をしてきたので、駆け出しフリーランスには参考になるかもしれません。
目次
コーディング・デザイン、具体的にやってきたことは?
以下で具体的にコーディングを極める、デザインもやるとは、具体的に何をしてきたのかを説明します。
コーディングを極めるために具体的に行ったこと
私がフリーランスになって8ヶ月の間、極めるために行ったことは以下です。
全て自分で勉強で使うのではなく、案件で使ってきました。
使ったものは主に、WordPress(php)、HTML、CSS、jQuery。駆け出しの時と変わらないです。
- 制作会社でOKもらえるレベルのピクセルコーディング
- WordPressでphpを使った動的サイト作成や既存テーマのカスタマイズ(phpはプログラミングですが)
- 制作会社でOKもらえるレベルのSass
- CSS規約を守りつつコーディング
- 必要最低限の内部SEOを行ってコーディング
- Git(Sourcetree)でソースコード管理
- npm script
- nuxt.js使って静的サイトコーディング
デザインも受注するために行ったこと
受注案件の大半はコーディングと一緒にデザインも受注していました。全てデザインとコーディング一緒に受注しており、デザインツールに指定がなかったので、psdやillustratorよりも、adobe xdやfigmaを使ったデザインを行ってきました。
ゴロニャン
コーディングを極めてデザインは行わないメリット
コーディングの単価が高くなる
単純にコーディングスキルを高められるので、コーディングや実装の難易度高めで、コーディング単価の高めの案件を速く受注できるようになります。制作会社案件中心でやっている人は有利かもしれません。
ただ、実際に使えるコーディングスキルが高められるか否かは、
どれだけ案件を受注してこなせるか
ということにも依存するので、コーディングしかしていないから絶対スキルが高くなる訳ではないです。
クライアントとのコミュニケーションが減る
コーディング単体の案件だと、基本的に渡されたデザインに基づいてプログラミング・コーディングをすれば良いので、
デザインと一緒に受注するよりもクライアントとのコミュニケーションがかなり減ります。
ただ、hoverなどのPhotoshopデザインデータだけでは分からない動きや、
特に制作会社の案件を行う場合、コーディング規約をきちんと確認するなどのコミュニケーションは必要です。
コーディング時給が高くなる
いうまでも無いですが、コーディングにずっと集中できればコーディングスピードが速くなります。
その結果、速く納品ができるようになり、時給が上がる、というメリットもあります。
人によってはデザインが出来るようになって一緒に受注するよりも、コーディング単体のみで時給が高くなり、最終的には収入も多くなります。
コーディングを極めてデザインは行わないデメリット
最初は受注単価と受注率が低くなりがち
特に直案件の場合だと、駆け出しの頃は、スキルレベルもみんな大差ないので、デザインと一緒に受注した方が確実に受注単価が上がる可能性が高いです。
また、直案件では、デザインと一緒に発注したいクライアントが多いので、コーディング単体だと受注率が下がりがちです。デザイナーと組める場合は良いと思います。
デザイナーとのコミュニケーションで齟齬
特に直案件の場合、デザイナーとのコミュニケーションで齟齬が起こり手戻りなどが発生する可能性があるので、最初から「確認しまくる」勢いで気をつけましょう。
また、駆け出しのプログラマー・コーダーが同じく駆け出しのデザイナーと組んで案件を行う場合、上手くコミュニケーションができず、特にコーダー側が消耗する可能性があるので気をつけましょう。
コーディングとデザインも行うメリット
受注単価、受注率が高くなりやすい
自分がWeb制作案件を多く取れた最も大きな理由は「デザインからコーディングまでできること」でした。
初心者がLP案件でデザイン→コーディングまで効率的に行う方法をまとめました。
ポイントは「イメージ合わせを効率的に行うこと」https://t.co/ctLELASxOd— ふる (@guutenx) 2018年8月13日
直案件でデザインをコーディングと一緒に受注して全部一人でやれば、デザイナーとコーダーをまとめるディレクション費用も必要なくなり、その分受注単価が高くなります。
また、直案件の場合は特にデザインとコーディングを一緒に発注したいというクライアントが多いので案件の受注率が高くなります。
なかなかコミュニケーションがしやすく、まあまあスキルがあり、自分と同じくらいの単価のデザイナーを、駆け出しフリーランスの頃から見つけるのは大変なので、その手間を省くべくデザインを学ぶのも一つの手です。
コーディングを楽にするデザインができる
駆け出しフリーランスがWeb制作受注するなら、難易度低くてコスパ良い案件は以下の順
1.デザイン&コーディング案件
コーディング複雑にしないようデザイン調整可。単価高い。ツールはXD使えば簡単2.コーディング単体
pxの細かい調整辛め3.デザイン単体
ほぼpsd等で提出なので難しい。単価安め— ふる (@guutenx) 2018年11月26日
自分でデザインを考えることができれば、コーディングしやすいデザインにすることが出来ます。
コーディングしやすいデザインにしたからと言って、CV率(お問い合わせ率)が減ったり 、デザインがダサくなる訳ではないので大丈夫です。
コーディングと一緒にデザインも行うデメリット
クライアントとのコミュニケーションが増える
Webデザインはクライアントとのコミュニケーションがとても重要になってきます。
ヒアリングシートで詳細に聞いても仕様の認識が違ってしまったり、最初からどこまでデザインをするかきちんと取り決めないと、デザイン修正と変更がエンドレスになる可能性もあります。
ここで沼に陥りがちで、結局時給単位で見たらコーディング単体で受注するよりも安くなってしまう、ということが起こる可能性もあります。
また、トラブルは「デザインや実装範囲確認」という段階で起こることが多いと思うので、クライアントワークが苦手な人は沼に陥るかもしれません。
ニャンニャン
結局コーディングのみかデザインも勉強するかどっちが良いの?
フリーランスでコーディングとWebデザイン8か月やってきて実感するのですが、本当に独学は無駄な勉強をしがちです。
案件で使わないスキル取得に沢山の時間を費やしてしまい、めちゃ後悔しています
なので受注しまくって、必要なスキルを見極めて、そのスキルをひたすら勉強することが本当に大事
— ふる (@guutenx) 2019年4月1日
デザインも勉強するとコーディングスキルが成長しないは嘘
デザインも勉強するとプログラミング・コーディングの時間が減るので、他の人よりコーディングスキルが成長しない、と思われがちですが、一概にそうではありません。
先ほども述べたように、コーディングの実務スキルが上がるのは「どれだけ案件を受注してこなすか」に依存すると思います。(制作会社などでインターンする場合も実務のスキルが上がると思います)
ゴロニャン
ニャンニャン
コーディングが得意で好きでなければ、デザインもやろう
個人的には、コーディングだけでなくデザインも出来るようになった方が良いと思います。理由は以下3点です。
受注率が上がり、コーディングできる数も多くなる
理由は先ほど述べたように、実務で使うプログラミング・コーディングスキルが上がるか否かは「案件をどれだけこなしたか」に依存するためです。
デザインもできるようになれば、「デザイン〜コーディングまで一貫して行う案件が受注できるようになり、受注率が上がる」→「受注数が増えコーディングスキルもつく」という良いループが生まれると思います。
コーディング勉強時間に大差は生まれない
また、案件を常に受注できる人はほぼいないと思うので、暇な時間にデザインも勉強したからと言って大差がない気がするからです。
実際わたしはプログラミング・コーディングとデザインを両立しつつ、その他の時間はブログやYoutube、ライティングも少しやっていましたが、ほとんどは1日8時間も労働していなかったので大丈夫です。
案件がない間に、案件で使うかよくわからないコーディングスキルを独学で得るよりは、案件で確実に使うデザインスキルをつけた方が収入的にはメリットがあると思います。
コーディングが得意で好きな人はデザインをしなくても良い
ただ、プログラミング・コーディングが得意で好きな人はデザインを勉強するより、コーディングを極めた方が良いと思います。
好きで得意なことをやることが1番稼ぎやすいと思うからです(単価も稼ぎやすさの要因ですが)
プログラミング・コーデイングが好きで得意な人はコーディングだけでなく、徐々にフロントエンドのスキルもつけていくのが相性が良いかもしれません。
ニャンニャン
デザインの勉強方法は以下の記事を参考にしてみてください。